"Conversation at the Crosses" ¥2,500-2009年8月にリリースされた、コーク出身のアコーディオン/フルート奏者オーイン・オサリヴァンとの共演。ファン待望のデュオ・アルバムです。
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〜はじめに〜
アイルランド音楽の世界には、数多くの尊ぶべき場所がある。西クレアのパブ、The Crosses of Annaghのオーナー、トム・ブラッケンはそんな空間を守り続けている一人だ。人々はくつろぎ、余計な騒音やじゃまが入らないが故に、会話と音楽はあるがままに流れていく。暖炉の火とそこに集まる人々が温かみを添える。それらのものに囲まれて、我々は音楽という会話の微妙なニュアンスに深く引き込まれていく。
デュエットという演奏形態は我々に感性の自由さと美的な表現法を与えてくれる。曲は次から次へとあふれ出し、我々はそれをただ誠意を持って弾く。演奏している間、我々は宙をさまよい、あらゆる考察を交換している。時にはその中で聴こえる何かが得体の知れない世界に我々を引きずり込んでは、もっと耳をそばだてろ、もっと反応しろ、と喚起する。これが我々のアートの原点である。
自分たちで思い描いたはずの道にたどり着く途中に遭遇する未知の空間を旅するための探究心と信頼がそこにある。その時、いつもの見慣れた旅は新たなる展望を呈する。光の射し方は変化し、いつもの風景が洗い流され、生まれかわる。ここにたどり着くには、リスナーの存在が不可欠だ。
音楽のグルーヴがあらゆる形でもって人々を圧倒し、彼らの実在に迫る時、たとえわずかであってもそれに反応しうる人の存在は、ある種のダイナミックな関係を音楽との間に作り出す。彼らはこの音楽と言う会話の中において、受け身というよりむしろ活動的である。我々とのこの会話を共有してくれたThe Crossesの素晴らしいリスナーたちの恩恵を、我々は大いに受けているのである。
パット&オーイン
(訳 望月えりか)
◆ミュージシャン紹介!
パット・オコナー(Pat O'Connor)アイルランド、クレア州東部を中心に活躍するエニス出身のフィドル奏者。幼少の頃よりピアノアコーディオン、ピアノを習う。バンジョー、マンドリン、ブズーキと楽器をこなしながら生涯の楽器となるフィドルに出会う。その後クレアの中で最も音楽の盛んな地域のひとつであるクレア東部、フィークル(Feakle)に移り住み、現在ではこの地域を代表するフィドル奏者のひとり。フィークルで毎年8月に行われるミュージックフェスティバルをはじめ、パブやステージで幅広く演奏活動をするかたわら、フィドルレッスン、フィドルの修理、製作も手がけている。
ソロアルバムに「The Green Mountain」、「The Humours of derrybeha」の2枚がある。2009年、オーイン・オサリヴァンと共作のアルバム「Conversation at the Crosses」をリリース。
オーイン・オサリヴァン(Eoghan O'Sullivan)カウンティー コーク、ミッチェルズタウン出身のアコーディオン奏者。6歳の頃よりアコーディオンに親しみ、一躍コークを代表するミュージシャンとなる。ジョー・クーリー、ジャッキー・デイリーといったミュージシャンから多大な影響を受け、現在ではクレアのフィークルフェスティバル、ケリーのキャッスルアイランドで毎年行われるフェスティバルにてアコーディオンのワークショップを担当するなど、アイルランド国内で幅広く活躍中。地元ミッチェルズタウンでさまざまな楽器を対象にしたレッスンを行っており、フルート奏者としても知られる。アルバムにケリーのフィドル奏者ジェリー・ハリントンと組んだ「Sceal Eile」、「The smokey
Chimney」の2枚がある。
◆【Conversation at the Crosses】 曲目紹介 →Click!
"The Humour of Derrybeha" ¥2,500−2004年にリリースされたパットの2nd ソロ・アルバム。パット自作の楽器から弾き出される音色は、1stアルバムとはまた違った色彩を持っています。
客演にギターのブレンダン・ハーティー、ブズーキのオーイン・オニール、コンサーティーナのメアリ・マクナマラ、フルートのリオン・アグニューを迎え、バリエーション豊かに、パットの演奏が生き生きと展開されます。スリーブの絵も、日本贔屓のパット本人に依るものです。
◆【Humour of Derrybeha】 曲目紹介 →Click!
"The Green Mountain" ¥2,500−2000年にリリースされたパットの1st ソロ・アルバム。ギターのクエンティン・クーパー、ジョセフィン・マーシュ**(このアルバムではアコーディオンではなくフィドル)を迎え、録音されています。足拍子を踏む床から上がる埃が見えるような、古びた音・・・。当時リリースされたアイリッシュのCDの中に在って、ひと際異彩を放つ衝撃的なアルバム――、まるで掘り出されたばかりの原石のような凄味、時に聴く者をはぐらかすかのようなユーモア、そして滲み出る優しさが同居する名盤です。
◆【The Green Mountain】 曲目紹介 →Click!
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